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留学生採用で担当者が気をつけておきたいこと~留学生の日本語能力について~

2018-01-27

みなさんこんにちは。

そろそろ学生たちの就活も

終盤を迎え

4月から新入社員を

迎えられる企業様も

多いのではないでしょうか

 

最近 Futaba Language Schoolでは

外国人を採用されている企業の

人事担当の方より

「N1を所持しているし、

面接時に

日本語能力には

問題がないと思って

ある留学生を

採用したんですが、

実際に業務をしてもらう中で

指示した内容がきちんと

理解できていなかったり、

メールの文章に

問題があったり、

いろいろと業務に支障を

きたしておりまして・・・

それで、改善策として

御校で日本語研修

お願いできないか

と思いまして・・・」

というようなご相談を

いただく機会が

増えてきました。

 

 

少子高齢化が進み

労働人口の減少による

人材不足の解消、

あるいは

海外事業展開を目的に

積極的に

外国人の留学生の採用を

されている企業様や

将来的に

かれらの採用を考えている

企業様もいらっしゃること

と思います。

 

そのような企業の採用担当の方は

留学生など

外国の方を採用する際

かれらの日本語能力を

知るめやすとして

国際交流基金が

年2回実施している

日本語能力試験(JLPT)の認定レベルを

参考にされているのではないか

と思います。

 

JLPT(日本語能力試験)とは・・・



 

簡単にいうと

われわれ日本人が

英語の実力を判定する

英語検定(いわゆる「英検」)

の日本語版だと

思ってください。

 

JLPTには

下は【N5】から上は【N1】の

5段階の認定レベルがありますが、

留学生を採用する際、

ほとんどの企業様が

「N2以上」または「N1以上」という

応募条件を設定されている

と思います。

 

では、N2、N1が

実際どのくらいの

レベルなのかというと・・・

 

N2(小学校卒業程度のレベル)

漢字:1,000字

語彙:6,000語程度

文法:小学5・6年生の文法レベル

読み:小学6年生くらいの教科書レベル

 

N1(高校生レベル)

漢字:2,000字程度

語彙:1万語程度

文法:
目安として中学3年生の国語レベル。
尊敬語・謙譲語を使える。

だそうです。

 

N2とN1のレベルの差が

小6と高校生ほどの違いがある

という事にも驚きますが、

そもそもJLPTの試験は

①4択のマークシート方式であること。

②合格基準が
N2→ 90点以上/180満点
N1→100点以上/180満点

となっており、

N1の場合は6割

N2に関しては5割

正解すれば合格!

という

かなりゆるめの合格基準に

設定されており、

実際のところは上に

記載されているレベルにも

達していないケースが

多いのが実情です。

 
となると

JLPTの認定を

そのまま

鵜呑みにしてしまうと

リスクが

高くなってしまうことに

なりかねない

ということになりますね。

 

また、面接に関しては

留学生も志望動機や

自己PRなど

ある程度面接担当者に

聞かれるであろう

答えをあらかじめ用意し

完璧に練習を

積んできていますので、

面接担当者は

「日本語能力が高い」と

判断してしまう

可能性が高いです。

 

 

誤解していただきたくないのは

決してJLPTの認定レベルを

参考にしない方がいいと

言っているのではありません。

 

 

私たち日本語教師も

彼らの現時点での

理解度をみる目安として

それぞれのレベルにあった

過去問題や模擬試験を実施して

現在の実力や定着不足の部分を

見つけるために

活用しています。


 

あくまでJLPTの認定は

「めやす」として捉え

正しく現在の日本語レベルを

判断できるような方法によって

日本語能力を判断されることを

おすすめしたい

と思います。

 

たとえば、

その場で(←ココ大事です。「その場で」です。)

文章を読んでもらい、

(特に日本の習慣や

文化的な内容が書かれたもの、

日本人の価値観が

記述されている内容の文章だと

彼らの視点や考え方も

分かるのでおすすめです。)

意見文や感想文を

その場で

(もう一度言います。「その場で」です)

書いてもらうと

だいたいの

語彙量や

知っている語彙の範囲、

漢字の習得度合、

文章構成能力が

明確に表れて

現在の日本語能力が

より正確に分かる

と思います。


 

採用する側も

採用される側も

同じ職場で

スムーズに働けるよう

準備をしておくことが

大切ですね。

 

 
文:松井弓子








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カテゴリー: 法人日本語研修